Webデザイナーが成果を出すために必要なマーケティング|身につける3大メリットとは
事業の成果に貢献できるインハウスWebデザイナーが学んでいるのは「マーケティング」の知識です。デザイン業務やサイト運営など、様々な場面で役に立つマーケティングをインハウスWebデザイナーが身につける3大メリットやその習得方法をご紹介します。
更新日:2022.4.15 公開日:2021.12.29
中小企業でご活躍されているインハウスWebデザイナーの中には、デザイン業務だけでなく自社サイトの運営やマーケターと協力して集客・売上に繋がる施策を進めていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
その際、マーケティングの知識が不足していることが原因で
「自社サイトの集客数が伸びない…」
「マーケターに気後れしてしまい、主体性を持って施策に取り組むことができない…」
と悩んでいる方が多いかもしれません。
実はマーケティングの知識はWebデザインにも通じており、結果を出せるWebデザイナーはマーケティングを学んでいます。
マーケティングを学ぶと、「購買フェーズごとのユーザーの感情・思考・行動の流れを意識したサイトを構築するにはどうすればいいのか」「集客施策で外してはいけないポイントは何か」などを理解でき、実際の業務の成果に直結させることが可能です。
そこで、この記事ではインハウスWebデザイナーがマーケティングを学ぶ具体的なメリットや学習方法についてご紹介します。
そもそもインハウスWebデザイナーとは
そもそもインハウスWebデザイナーとは、事業会社に所属し自社のWebサイトのデザイン全般を作成・運営する仕事です。構成やレイアウトなどのワイヤーフレームの設計からデザイン作成、企業によってはコーディングまで対応することもあるでしょう。
その他にもスキルや経験、企業の体制に応じて、Webサイトのコンセプト設計やコンテンツ企画を担当する場合もあります。
大企業であれば、役割分担がしっかりしているのでデザイン業務のみかもしれませんが、中小企業の場合はマーケティングとの境目が曖昧であることも多く、冒頭ご紹介したようなサイト運営やマーケティング施策にも一部関わるケースがあるかもしれません。
Webデザイナーが目指すべき目標
業務領域の差はあれど、Webデザイナーとして働く上で一番重要な目標は、デザインを通じて事業の成果に貢献することです。
綺麗で見栄えのよいサイトをデザインすることはもちろん重要ですが、それだけでなく企業や商品・サービスのブランディングに繋げたり、サイトを通じてコンバージョン数を増やしたりと、求められる役割はとても大きいです。
では、上記で述べたWebデザイナーの目標である「事業の成果に貢献する」ために必要なことは何でしょうか。
そのために必要な要素の一つが「マーケティング」なのです。
(デザインスキルが必要不可欠であることは言うまでもありませんので、本記事では割愛します)
マーケティングとは
マーケティングとは一言で表すと、売れる商品と売れる仕組みをつくることを指します。
商材や業態によって違いはありますが、具体的には、市場調査やユーザーインタビューなどにもとづいて新商品を企画したり、商品を認知・購入してもらうためにTVCMやWeb広告を活用したりといったイメージです。
Webマーケティングに限っても、サイトコンテンツ企画やランディングページ企画、Web広告(リスティング、ディスプレイ、SNS)の運用・管理、SEO(検索エンジン最適化)、自社SNSアカウント運用、LPO(ランディングページ最適化)など幅広い業務内容があります。
もちろん、これらはマーケティング施策の一例であり、Webデザイナーもすべてのマーケティング施策に関わるわけではないため、完璧に理解する必要はないでしょう。
ここで重要になってくるのは、マーケティング思考を持つことです。
マーケティング思考とは
マーケティング思考とはマーケティング活動で成果を出すための共通する考え方のことです。
例えば、マーケターは以下のようなポイントを押さえて施策を考えています。
自社商品の顧客を理解し、事業全体で成果を出すために商流を把握し、顧客が購買に至るまでの過程を明確にイメージしたうえで、具体的な施策に落とし込んでいくことがマーケティングです。
おそらくWebデザイナーの方も
「自社サイトの閲覧者はどの年代層が多いのか?」
などの顧客セグメントは理解していると思いますが、それだけでは足りません。
上記のような顧客・事業・購買フェーズをしっかり理解することで、マーケティング思考に基づいた意見を出したり、デザインに反映させることができるようになります。
Webデザイナーがマーケティングを学ぶメリット
Webデザイナーとマーケティングの関係性についてはある程度理解していただけたかと思います。
ここからは、Webデザイナーがマーケティングを学ぶと具体的にどんなメリットが得られるのか、についてご紹介します。
メリット.1 サイト運営などで成果を出しやすくなる
1つ目のメリットは、サイト運営などで成果を出しやすくなることです。
事業会社のサイト運営で成果が出ない理由の1つに顧客視点の欠如が挙げられます。
例えば、スタイリッシュな女性向けファッションサイトを自社で運営しているとしましょう。
とにかく洋服が映えるように、スタイルのよいモデルを起用して写真を目立たせる配置にこだわっています。配色はカラフルな色合いを意識し、商品画像は綺麗に撮れた最高の1枚のみを掲載しています。
一見、興味を惹きやすくアーティスティックなサイトに思えますが、実際にはユーザーが気になる情報(価格やサイズ感、素材)が見にくかったり、長時間商品を探していると目が疲れてしまう配色だったりして、顧客視点では購買意欲が高まらないサイトになっているかもしれません。
マーケティング思考が身についていれば、商品画像を全身のシルエット感が気になる方や細部の素材が気になる方を想定して複数枚の画像を配置するなどの工夫を行い、ユーザーの商品理解や購買意欲の向上に繋げることができるでしょう。
極端な例ではありますが、顧客視点を取り入れてサイト改善を行うと、サイト運営で成果を出しやすくなります。
メリット2. マーケターと協議しながらの業務進行が可能になる
2つ目のメリットは、マーケティングの知見を持つことでマーケターと協議しながら業務を進められることです。
会社の規模や体制によっては、Webデザイナーとマーケターが一緒に業務を進める機会があると思います。
その際マーケターから言われたとおりにデザインするだけでは、ただの作業者になってしまいます。
Webデザイナー自身もマーケティング知見を持ち、お互いに意見を出しあいながらユーザーファーストのデザインを作ることで成果が上がりやすく、モチベーションも保ちやすいです。
そのためには、意見の裏付けとなるマーケティングの知識を学んでおく必要があります。
メリット3. Webデザイナーとしての市場価値が高まる
3つ目のメリットは、市場価値が高まることです。
最近は「UI/UXデザイン」という言葉が浸透してきており、ユーザーファーストなデザインができるWebデザイナーが重宝される時代になってきています。
企業側から見ても、綺麗なデザインが作れるデザイナーよりも、ユーザーを一番に考えてユーザー目線でデザインを作成できるデザイナーの方が、売上に繋がるため評価しやすいです。
そのため、もし転職をしようと思った場合にも、マーケティング知見を持っているほうが他のWebデザイナーとの差別化に繋がり、希望の企業に評価してもらえる可能性が高くなるでしょう。
マーケティングを学ぶ方法
最後に「どのようにマーケティングを学べばよいのか分からない」という方に向けて、その方法を3つご紹介します。
方法1. 他人に教わる
1つ目の方法は「他人に教わる(オンラインスクールやセミナー)」です。
最近では、Webマーケティングを学べるオンラインスクールがたくさん開校されています。
マーケター志望の方だけでなく、マーケティングを1から学びたいWeb担当者や広報の方など幅広い人たちが利用しています。
また、コロナ禍に入ってからはウェビナーが一般的になり、オンライン上でもマーケティングに関するセミナーが開催されています。費用がかからない場合も多く、気軽に参加出来るため、スキマ時間で少しでもマーケティング思考を鍛えたいという方におすすめです。
方法2. 独学で学ぶ
2つ目の方法は「独学で学ぶ」です。
「手っ取り早くマーケティングについて何か学んでみたい」という方はまず、マーケティングに関するブログや本を読んでみてください。
マーケティング理論に関する専門的な内容から、初心者や他業種の方向けに書かれたものまで幅広い内容のブログや本があります。
手前味噌になりますが、今ご覧いただいているピクルスのブログも「明日のマーケティング活動が楽しくなる発見をお届けする」というコンセプトで定期的に記事を更新していますので、興味のある方は他の記事も読んでみてください。
方法3. 環境を変える
3つ目の方法は「環境を変える(転職)」です。
Webデザイナーには事業会社でデザインを行っている方(インハウスWebデザイナー)とWeb制作会社でデザインを行っている方がいらっしゃいます。
事業会社のインハウスWebデザイナーは、デザイン業務以外の幅広い業務に携われるという魅力があり、Web制作会社では、よりクライアントに貢献するために「マーケティング思考を活かしたWebデザイン」=「ユーザー視点のデザイン制作」が自然と身に付くという魅力があります。
また、良いデザインとは何かは考え方によって意見が分かれますが、「見栄えの良さ」と「ユーザーに適したデザイン」は後者が評価される時代になってきています。
ユーザーを一番に考えたデザインが「見栄えが悪い」という理由で修正を求められることが多い方は、環境を変えることを検討してみても良いかもしてません。
Webデザイナーがマーケティングを学ぶと活躍の場が広がる!
中小企業のWebデザイナーはデザイン業務だけでなく、サイト運営やマーケティング施策への参画と業務範囲が広がっていくことがあるでしょう。
「デザインスキルはあるのにマーケティングを学んでいないため、事業の成果に思うように貢献できていない」のは非常にもったいないことです。
この機会にマーケティングを学び始めたり、マーケティング思考が身に付く環境に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ピクルスでも現在Webデザイナーを募集しています。
ピクルスは企業のバディとしてWebマーケティングの成果を最大化すべく、サイト構築やランディングページ制作、SNSマーケティング支援などの多彩な打ち手を提供しており、本記事でご紹介したマーケティングの知見を身につけることができる環境です。
少しでもご興味がある方はぜひ採用ページをご覧いただき、採用面談でお話しましょう。
ピクルス / マーケターのバディ
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