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ブログ「明日のマーケティングは、今日の発見から。」

マーケティングでアウトソーシングするべき「たった2つの施策」とは?

マーケティングでアウトソーシングするべき「たった2つの施策」とは?

アウトソーシングとは「自社で取り組む施策の一部を外部のリソースを活用して進めること」です。
少人数のマーケティング部署では人手が足りず、既にアウトソーシングを活用中、もしくは今後活用を検討している企業が多いのではないでしょうか。

一方でアウトソーシングで成果をあげるのは簡単ではなく、「過去にトライしたけど失敗してしまった」という声もよく聞きます。

その結果として、外部の専門業者に委託せず自社内のリソースで施策を進める内製化の方向で頑張ってみたはいいものの、やはりリソース不足で手詰まりになってしまうことがほとんどです。

だからこそアウトソーシングする施策を絞り、賢く活用していく必要があります。

とはいえ初めてアウトソーシングを検討する方は、「どの施策を委託すればいいんだろうか」「できるかぎり自社内で内製化した方がいいのかな?」と悩みますよね。

この記事では賢くアウトソーシングを活用するために、アウトソーシングと内製化のメリット・デメリット、アウトソーシングするべき施策とその理由をご紹介します。

アウトソーシングのメリット・デメリット

アウトソーシングするメリットとデメリットを2つずつご紹介します。

メリット1 自社で保有していないスキルや知見を活用できる

1つ目のメリットは自社にはないノウハウを活用できることです。

・自社には知見がない施策を新しく実施したい
・既に実施している施策ではあるが知見が少なく、PDCAを回せていない

こんな場合は、アウトソーシングを活用するのが有効です。

特に、WEBマーケティングの施策では幅広いスキルが必要になります。
リスティングやSNSの広告運用をはじめ、SEO対策やオウンドメディア運営、LP・バナー制作などその他にも様々な専門性を必要とする施策があり、それらを全て自社で対応できる企業はそう多くありません。

社外のリソースを上手く使えば、質を保ったまま幅広い施策を同時に進めることが可能です。

メリット2 コア業務に注力することができる

少人数(2-3人)のマーケティング部署の場合は人的リソースが非常に限られているため、業務全体の効率化は極めて重要です。

本来注力すべきコア業務があるにも関わらず、単純作業や事務作業に追われ、つい取り掛かりが遅れてしまうといった経験のある方も多いのではないでしょうか?

単純作業など企業の競争優位性に繋がらないノンコア業務は社外のリソースを活用することで、コア業務に注力することが可能です。

デメリット1 最適な委託先を探すのに手間がかかる

新規で最適な委託先を探すのはどうしても手間や時間がかかります。

手間がかかるからといって、しっかりと吟味せず雑に委託先を選定してしまうと、結果として内製化よりもコストがかかったり、業務の質が落ちてしまう可能性があるの注意が必要です。

別の記事で業務を委託する「協力会社の選び方」のポイントを解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

デメリット2 マネジメントの工数が増える

外部と一緒に施策を進める上で綿密なコミュニケーションが重要なのは言うまでもありませんが、社外メンバーとの意思疎通は社内メンバーほど簡単ではありません。

ガイドラインやコンプライアンスの理解から始まり、信頼関係の構築や求める条件のすり合わせ等は欠かせない工程です。

そのため最初は、社内プロジェクト以上に報告業務やミーティング、進捗管理を行う必要がありマネジメントの工数は増えがちです。

付き合いが長くなれば負担は減っていきますが初めのうちはマネジメントにかかる工数も考慮しておく必要があります。

ここまでアウトソーシングのメリット・デメリットをご紹介しましたが、内製化のメリット・デメリットについても確認しておきましょう。

内製化のメリット・デメリット

メリット1 スキルや知見が社内に蓄積される

内製化の最大のメリットはスキルや知見といったノウハウが社内に蓄積されていくことです。ここから企業の競争優位性が生まれることが多いので、社内に対応できるリソースがあれば自社で行うのがオススメです。

アメリカで小売業を営むウォルマートでは、自社の競争優位性に繋がるIT部門を全て内製化しています。システム開発やデータ分析を行う社員が1万人以上、プログラマーは5万人以上抱えているそうです。

人的リソースを確保出来る場合は、なるべく内製化していくべきだということが分かりますね。リソースに余裕がない場合は、ノンコア業務からアウトソーシングを検討するのがオススメです。

メリット2 臨機応変に施策を進めることができる

アウトソーシングの場合、事前にお願いする業務の方向性や業務範囲を明確に定めたうえで委託するため、途中で業務の方向性を軌道修正したり、突発的に発生した業務への対応は難しくなってしまいます。

もちろん、外注先との関係性をしっかり築けていれば、そういった対応も可能ではありますが、関係性を構築するまではどうしても時間がかかります。

その一方、内製化をしていれば対応するのは社内メンバーのため、状況に合わせた細かい対応や急な変更など臨機応変に施策を進めていくことが可能です。

デメリット1 自社にノウハウが無い施策は成果が出るまで時間がかかる

内製化のメリット1つ目でご紹介したスキルや知見の蓄積はどちらかという長期目線でのお話です。短期的に成果を出すことが求められる場合、社内にノウハウが溜まっていないとかなり難しいです。

各社のブログ記事やウェビナーなどで情報収集をすることはもちろんできますが、自社の商材に当てはめたときにどれだけの成果が出るかはやってみないと分かりません。

また実際に手を動かすメンバーもインプットをしながらの作業になることが多く、どうしても最初の立ち上がりはゆっくりになりがちで、成果をきちんと出せるようになるまで時間がかかってしまいます。

そのため、ノウハウが全くない施策についてはアウトソーシングを検討するのがよいでしょう。

デメリット2 社内業務の増加に伴い、業務工数がひっ迫するリスクがある

当たり前ですがアウトソーシングするよりも内製化をしたほうが社内の業務工数は多くかかります。もちろんアウトソーシングでもマネジメント工数が発生するというデメリットはありますが、それでも内製化するよりは工数を削減できます。

人数の少ないマーケティング部署の場合、既に業務量に余裕がないことが多く、内製化を進めることで業務工数がさらにひっ迫する可能性があります。

内製化を進める場合は業務量の増加に対応できる体制を事前に整えておくことが重要です。

アウトソーシングの検討が進まない理由とは?

ここまでご紹介してきたアウトソーシング、内製化のメリットとデメリットを改めておさらいです。

おそらく人手や工数の不足に悩んでいるマーケターのほとんどは、アウトソーシングのメリットは理解できていて「なんとか活用したい!」と思っているはずです。

しかしその思いとは裏腹にアウトソーシングの具体的な検討まで進んでいないことが多いのではないでしょうか?

実は、アウトソーシングの検討がなかなか進まないケースにはある共通点があります。

それは「どの施策をアウトソーシングすべきか分かっていない」という点です。

アウトソーシングするべきたった2つの施策

ピクルスとしてはアウトソーシングするべき施策は以下の2つだけだと考えています。

1つずつ理由を説明していきます。

1. ノウハウがなく自社では実施できない施策

内製化のデメリットでもご紹介した通り、社内にノウハウが溜まっていない施策は成果が出るまで時間がかかります。

そのため最初は知見を持っている専門業者にアウトソーシングすることで、足りないノウハウを補うことができ、早期の成果創出へとつながります。

また委託先としっかりコミュニケーションを取りながら施策を進めることができれば、得られた知見を自社に取り込むことも可能で、徐々にノウハウが蓄積されていきます。

そうすれば、ある程度軌道に乗ったタイミングで内製化に切り替えるという選択肢も出てくるので、委託先におんぶにだっこ状態にはならないように注意しましょう。

2. 自社で実施できるが、リソースが足りない施策

少人数のマーケティング部署ではいかにしてリソースをコア業務に最大限投下できるかが成果向上のカギを握ります。

誰が対応しても変わらないノンコア業務はアウトソーシングすることで、リソースをきちんと確保しましょう。

そのためにもコア業務/ノンコア業務関わらず、業務の棚卸しを定期的に行い、どの業務にどれだけの時間がかかっているかを振り返る癖をつけてみてください。

分かっているようで意外と自身のリソース配分の偏りには気付かないものです。

もしリソースが足りず、コア業務に時間を割けていない場合は、アウトソーシングを検討してみましょう。

他の業務はアウトソーシングすべきなのか?

基本的に上記以外の業務はアウトソーシングするべきではないと考えています。

アウトソーシングすべき2つの施策以外とはつまり、「自社に一定のノウハウがあり、社内リソースで対応可能な施策」です。

このような場合にはわざわざアウトソーシングする必要はないでしょう。社内で改善を繰り返しながらノウハウを蓄積して優位性を高めていくのがおすすめです。

またコスト面を考えても、内製化よりもアウトソーシングをするほうが割高になってしまうことが多いため、リソースに余裕があるのであればノンコア業務含めてすべて内製化を検討するのがいいかもしれません。

今回は触れていませんがノンコア業務などは様々なツールを活用して効率化することもできるため、アウトソーシング以外の選択肢も含めて考えてみてください

まとめ

今回の内容は参考になりましたでしょうか?。

アウトソーシングと内製化のメリット・デメリットをまとめたものを再掲しますが、どちらにもメリット・デメリットがあります。

これらのポイント踏まえた上で外注するべき施策は、

1. ノウハウがなく自社では実施できない施策
2. 自社で実施できるが、リソースが足りない施策

の2つだけです。

もし「SNSマーケティング」や「サイト制作」のノウハウがなくてお困りの場合はピクルスにご相談いただければお力になれるかもしれません。

ぜひ今回の内容を参考にアウトソーシングを効率的に活用し、マーケティングの成果を最大化させましょう!

タグ: 組織開発