
SNSの投稿ネタ切れを解決!一生使える「ネタ作りのコツ」でアイデアマンへ
「継続は力なり」とはよく言ったもので、大人になるほど、何でもかんでも継続が大切だと思い知ります。
SNSも例に漏れず、フォロワーとの関係性を濃く保つためには、あまり間をあけずに投稿を続けたいものです。
しかしこれが難しく、個人SNSならともかく、企業SNSの投稿として成立するネタを、毎日思いつくのは簡単ではありません。
一方で、高品質なネタを、毎日、湯水のように投稿するアカウントもあります。
そんな彼らは「ネタ作りのコツ」を知っているのでしょう。
そこで今回は、誰でも使える「ネタ作りのコツ」をいくつかご紹介します。
考える順番をちょっと変えるだけで、すぐにアイデアマンになれるので、あまり気負わずに読んでみてください。
SNSの投稿はもちろん、コンテンツマーケティングにも活用できます。実例を交えながらご説明しますので、ネタ作りのコツを習得しましょう。
どんなネタも、「テーマ」と「切り口」のかけ算である
ネタは「テーマ」と「切り口」にわけて考えるのがコツです。
「テーマ」とは、コンテンツの中心になる話題です。
この記事で言うならば「SNS投稿のネタ切れ」がテーマですね。
「切り口」とは、物事をみる視点です。目の付け所とも言えます。
テーマのどこに着目すると面白くなるか?
読者ならどこに注目したいか?
と考える、着眼点です。
世のネタは「テーマ」と「切り口」を組み合わせて作られています。
たとえば「美味しいリンゴ」というテーマがあったとしましょう。
これには、さまざまな切り口が考えられます。
<美味しいリンゴ への着眼点>
・土
・気候
・糖度
・品質
・育て方
・生産者
同じテーマでも、切り口を変えれば生まれるコンテンツが異なります。
ですから、「テーマ」と「切り口」を自由に入れ替えれば、様々なコンテンツを作り出せるのです。たとえば、テレビで放送されているグルメ・料理番組は、どれも「美味しい食べ物」がテーマです。「美味しい食べ物」という同じテーマを扱っていても、切り口が異なるので、まったく別の番組になっています。
参考に、有名グルメ番組のテーマと切り口を見てみましょう。
– 美味しい食べ物 × 満点の青空のもと、美味しい食材を味わう番組
– 美味しい食べ物 ×お一人様グルメを食べるサラリーマンのドラマ
– 美味しい食べ物 × 料理の値段を考えながら食べるバラエティ
テレビ番組と同じように、オウンドメディアのコンテンツも、テーマと切り口に分解できます。
たとえばこの記事は「SNS投稿のネタ切れ」というテーマと、「数式っぽく見える化する」切り口で作られています。
SNSによる発信も同様で、テーマと切り口で考えていきます。
次のツイート(ピクルスのTwitterです)は「レッドクイーン効果」をテーマにして、「マーケターと同じ目線に立って解説する」という切り口です。
捕食関係にある生物同士が競い合って進化し合う循環を生物進化学で「レッドクイーン効果」と呼ぶ。企業はライバルの存在があることで進化する一方で、競合相手だけをベンチマークすると、別の競争環境で生存できる力を失ってしまう。競合の存在よりも市場を見つめる感性を忘れちゃいけないですね。
— ピクルス / マーケターのバディ (@pickles_inc) January 5, 2022
だんだんイメージが湧いてきたのではないでしょうか?
それでは練習がてら、例題を解いてみましょう。
以下のテーマと切り口から、オウンドメディアに掲載するコンテンツのネタ・企画を考えてみましょう。
==========================
<例題1>
テーマ:ECサイトの発送
切り口:明日サクッと出来る改善
==========================
<例題2>
テーマ:SNS広告
切り口:明日サクッと出来る改善
==========================
いかがでしょうか。
ちなみに、筆者は、以下のようなネタを思いつきました。
例題1:自社ECの「1日あたり出荷量」がみるみる向上した改善施策
例題2:見やすさUP!Twitter投稿を「画像3枚」にしてインパクト&情報量を両立するテクニック
上記のように「テーマ」と「切り口」を用意すると、0からネタを考えるより、かなり考えやすくなったかと思います。
あらゆるネタが、テーマと切り口で作られており、SNSでも、オウンドメディアでも使えますので、ぜひご活用ください。
以下では、更に詳しく「テーマ」の作り方と、「切り口」を作るコツを解説します。
5分でできる!テーマの作り方
先にテーマから作った方が、ネタは考えやすいかと思います。
まずはテーマから作っていきましょう。
(テーマ:コンテンツの中心になる話題)
パッとテーマが思いつけば、それで良いですし、もしテーマが思いつかないときは、以下に紹介する3つの方法をつかって考えてみてください。
早いと5分くらいでテーマが完成しますよ。
テーマの作り方(1)季節イベント・記念日をテーマにする
「テーマが思いつかない!」
そんなときは、季節からアイデアを得ましょう。
日本に住んでいる人は、ほぼ同じ季節に暮らしています。時間の過ごし方に多少の差はあれ、12月25日はクリスマスですし、1月1日は元日で、2月3日は節分です。
大きな季節イベントには、多くの人が注目します。テーマとしてふさわしいですね。
たとえば、ゴールデンウィークが近いなら「大型連休」をテーマに、「コスパ重視の着回しファッション」を切り口にすれば、何か作れそうですね。
筆者は『旅行中、少ない荷物でもお洒落に。ジーパンとTシャツで着回すファッションテクニック』なんてコンテンツが思いつきました。
季節イベントと似たようなものに、記念日があります。
たとえマイナーな記念日でも、ユーザーの興味を惹きつけるのに活用できます。
たとえば、8月5日はタクシーの日です。
……由来が気になりませんでしょうか。
日本で初めてタクシーが誕生したのが1912年の8月5日で、それにちなんで制定されたそうです。
タクシーをテーマに、マーケティング施策を切り口にすれば、何か作れそうです。
8月5日の投稿ネタに困ったらご活用ください。
日本には様々な記念日があり、毎日が何らかの記念日です。
2月10日はニットの日、3月8日はサバの日、7月10日は納豆の日、11月29日はいい服の日です。
Wikipediaより引用:日本の記念日一覧
記念日にかこつけたイベント・セールを催しても面白いですね。
多くの人が注目する季節イベント、話のタネにしやすい記念日は、テーマにもってこいです。
ネットには「記念日カレンダー」なるものが作られています。Googleで検索すれば多数見つかりますので、使いやすいものをブックマークしておけば、ネタ探しに困ったときに便利ですよ。
テーマの作り方(2)読者のストレスを考える
フォロワーやオウンドメディアの読者が、今この瞬間に感じているストレスを考えて、テーマにしてみましょう。
読者が主婦なら、今日の献立に悩んでいるかもしれません。あるいは、夫が在宅勤務で家にいて、一人の時間がとれず、うんざりしているかもしれません。
読者がマーケターなら、コンテンツマーケティングの重要性が高まっていてSNS始めたはいいものの、ネタが思いつかなくて困っているかもしれません。この記事は、こんな予想のもとに作られました。
逆に、在宅勤務が終わって、久々に通勤を始めたサラリーマンは、運動不足を痛感しているかもしれません。
室内筋トレグッズのマーケティング情報や、コロナ前後の健康食品の売れ行きをまとめたコンテンツも面白いかもしれません。
フォロワー・読者に近しい身近な人を想像すると、困っていることを想像しやすいかと思います。
悩み・ストレスを解決するネタは、いつだって注目の的です。多くの人が注目しているストレスを探してみましょう。
テーマの作り方(3)トレンドから拾う
GoogleトレンドやYahoo!リアルタイム検索を使えば、インターネットで注目されているワードが分かります。
Googleトレンドでは、よく検索エンジンに入力されているワードが確認できます。
Googleトレンド:https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
Yahoo!リアルタイム検索は、Twitterに投稿されているツイートから、注目のワードが分かります。
Yahoo!リアルタイム検索:https://search.yahoo.co.jp/realtime
上記のツールは、インターネット上で話題になっている、即時性の高いホットワードが見つかるのが特徴です。
パッと投稿したいときには、ぜひ上記のツールを活用してみてください。
ただし、即時性すぎて、冷えやすいワードもあります。
例えば12月31日に、注目ワードのトップに並ぶのは、年末のテレビ番組が多く、正月には熱が冷めるワードです。
コンテンツにするにはスピード感が必要ですね。
また、リアルタイム検索によって得られたワードから連想して、ユーザーの状態を考えてみるのもオススメです。
年末のテレビ番組がトレンドに入っているならば、遠出せずに家にいる人が多いのかもしれません。こたつに入って、おせち、お餅、お酒……と、お正月を満喫するうちに、正月明けには、体重を気にする人が増えるでしょうから、ダイエットやヘルシーな料理などが良いテーマになるかもしれませんね。
インターネットで話題になっている情報ですから、SNSとも相性抜群です。どちらも無料ツールですので、ぜひご活用ください。
ファンを増やす!切り口の作り方
自社の専門性から生み出される「視点」こそが切り口です。
自社ならではの視点を持てば、同じテーマでも、他社には生み出せないコンテンツを作れます。
参考までに、切り口にしやすいものを以下に箇条書きしました。
<切り口にしやすいもの>
– 自社の強み
– スタッフや役員の人柄・キャラクター
– 実績・経験などを基にした視点
– 成功事例
– 失敗事例
– 新しい試み
– ちょっとした遊び
他にも思いついた切り口はどんどん試して、ウケがよかったものは、再利用していきましょう。
「切り口」のストックが増えていけば、それだけネタ作りも楽になります。
切り口こそが差別化のポイントで、ファン化の入り口です。
読者が気になる「テーマ」と、自社なりの「切り口」をもとに、魅力的なネタを作っていきましょう。
まとめ
SNSの投稿や、オウンドメディアにコンテンツ作りに役立つ、ネタ作りの方法をご紹介しました。
「テーマ」と「切り口」の組み合わせ次第で、いくつものネタを生み出せます。
正直に申しますとインターネットには無限にコンテンツがありますから、テーマと切り口が、同じになってしまうことも、もちろんあります。
むしろ、ない方が珍しいほどです。真にオリジナルのテーマ・切り口というのは、実際ほとんどありません。
しかし、テーマと切り口が同じでも、誰が言うのか、どこで言うのか、いつ言うのか、など細かい部分で自然と(あるいは意図して)異なっていくものでして、過度に心配せずとも良いかと思います。
ネタ被りを気にすると、アイデアが出しにくくなってしまいます。まずは既存コンテンツのことは気にせず、柔軟にアイデアを出すことが肝要です。
テーマと切り口を考えるときには、ぜひ、紙とペンを使って、子どものように自由に書きながら考えてみてください。イラストや、雑誌のスクラップを貼り付けるのもオススメです。
筆者はネタ作り専用ノートを持っていて、小学生も驚きのグチャグチャ文字で、何でも書き込んでいます。私にしか読めませんが、困ったときに見返すと、3ヶ月前に書いた意味不明の文字列が、あたらしい閃きを生み出すこともあります。
テーマも切り口も、どれがオリジナルで、どれが当たるか分かりません。どんなネタでも、かまわず書き出してみましょう。お試しいただければ幸いです。
ピクルスのブログでは「マーケティング」をテーマに「新しい発見をもたらす」切り口の記事を公開しています。
よければ、他の記事もご覧くださいませ。
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