
株式会社 闇 のWEBサイトから見る、「体験型」ブランディング
社名、URL(http://death.co.jp/)、サイトの様子…
どれをとってもこれだけ不気味な会社はなかなか存在しないことでしょう。
しかし、これ、マーケティングのために最適化されているんです。
事業内容に合わせたブランディング
株式会社 闇の事業内容は
ホラー×テクノロジー「ホラテク」で
新しい恐怖体験を作り出す
という、ちょっと特殊でニッチな業種。
自分たちの会社の事業内容を説明するのに、
わかりやすいテキストや写真はもちろん重要ですが、「体験」をウリにしている会社なら、WEBでも「体験」して理解してもらいたいですよね?
見る人の理解をより深めるために、重要な要素を2つ、お伝えします。
グラフィックで「恐怖」の印象を植え付け
株式会社 闇のサイト全面にはコワイ、不気味、不安になる…
そんなグラフィックがふんだんに使われています。
例えば、サイトを開いてすぐ目に入る「株式会社 闇」のロゴは暗い背景の中に置かれていますね。
しかも、崩れ落ちた炭鉱のような、穿った穴の奥の暗闇のなかにあるかのようです。(ウィンドウサイズを大きくしたり小さくしてみると確認できます)
ロゴの書体は太さがアンバランスで、部分部分で隙間が空いている仕様です。
こういった書体は不安定さを感じさせ、落ち着かないキモチにさせるので、
ロゴにぴったり!ということです。
真っ暗な穴の中央にぽつっと白いロゴが浮いている様子は、なんとも不気味…。
サイトを開いてすぐ目に入る、いわゆるファーストビューエリアでしっかりとユーザーに「恐怖」の印象を与えていますね。
グラフィックにより、「株式会社 闇」のブランドイメージをつくりあげている、すなわちブランディングを行っているということです。
スクロールに合わせたスポット光や動き出す画像など、演出を加えて「恐怖」を倍増
画面の中央あたりに、常に白くぼんやりした円が付いてきているのはお気づきでしょうか?
自分で懐中電灯を手に持って歩く時、こんなふうにぼや〜っと照らされますよね。
しかも手ブレ効果つき。
より自分が「体験」している感が増す演出です。
スクロールすると、見たコンテンツエリアには光が当たらず、
闇に消えるようになっていたり、スクロールして光があたった途端にバッと出てくる演出も。
暗闇から突如出てくる演出は、ホラーの定番ですね。
そのほか、意味不明の文字が並んでいたり、突然意味のある文字に入れ替わったり、文字がカタカタ動いていたり…
ぶ、不気味だ…
WEBサイトを見ているだけなのに、ちょっと背筋が寒くなるような、胃が重くなるような「恐怖体験」を味わえたかとおもいます。
ただグラフィックを並べるだけでなく、そこに演出を加えることで、見る人により深く「恐怖体験」を与えることができています。
WEBサイトは、どうしても「ぼんやり見るだけで内容は頭に入ってこない」というものになりがち。
情報を整理して、言葉と画像を駆使し、見る人に分かりやすく伝えることももちろん重要です。
しかし、それだけではブランドイメージの定着まで結びついていない…といったとき、思い切ってブランドイメージの定着をメインにしたサイト作りもアリなのではないでしょうか。
そんなときに、株式会社 闇のインパクト大のカンパニーサイトは参考にできるかと思います。
ところで、株式会社 闇がBtoBの企業だってこと、お気づきですか?
実は、株式会社STARRYWORKSが子会社として設立したホラーの分野に特化したサービス・コンテンツ・プロダクトの企画・制作・開発を担う会社なのです。
子会社で得意分野に特化することで、一貫してブランドイメージを保てますし、
子会社設立によりプレスリリースを流すことができます。
子会社化はちょっと事が大きい…と思われるかもしれませんが、
会社を作ること自体もBtoBのマーケティングでは、利用価値があるのです。
マーケティング手段のひとつとして、持っておくのはアリ、ですよ。